リフォーム工事では現場職人とコミュニケーションを!

リフォームの記録を残しておこう

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前回は斉藤リョーツさん宅のリフォーム現場にお邪魔しました。プロタイムズ総研独自のサービスが光っていましたね。
今後の工事について、一級建築技能士の竹屋さんに伺いました。外壁リフォームはどこから手を付けるのでしょうか。

「斉藤さんのお宅はサイディングなので、シーリングといった下地の処理から行います。また、『現場革命チーム』では、施主さまに下地の材料で住まいや家族に対する思いを壁に書いていただくという“儀式”を行っています」

日頃なかなか言えない、家族に対する感謝の言葉を記すと良いかもしれませんね。すぐに上塗りで見えなくなってしまいますが、竹屋さんの方で写真撮影してCDにまとめてくださるそうなので、後で家族一緒にご覧になると良いでしょう。家族が見た時のために、素敵な言葉を書きたいですね。

施主から見ると、工事は基本的に丸投げしているのと同じ状態です。プロタイムズ総研のように進捗状況がわかるような工夫があると嬉しいですね。プロタイムズ総研では工事中の様子も撮影して、すべてまとめて渡してくれます。

今は国土交通省の方で、写真資料をPDFにして「家カルテ」として国土交通省指定の第三者機関に登録する制度があります。国でも「リフォームの記録を残しましょう」と推奨しているわけです。リフォーム会社に頼めば手続きしてくれるはずです。

どの会社に頼む場合でも、現場の人達とコミュニケーションを取りましょう。安心感がまったく違ってくるはずです。
最後に一つ。足場に勝手に登ると危険です。どうしても登って見たい場合は、安全帯とヘルメットを着けて現場の人と一緒に登りましょう。万が一のことがあっても、労災保険は下りません。子供さんもジャングルジム感覚で登ろうとすることがあるので、注意しておくことです。

☆☆バスター矢野のワンポイントアドバイス☆☆

子供が巻き込まれる事件が増えています。私も「防犯環境診断士」「防犯設備士」という資格を活かして『バスター矢野の子ども防犯マニュアル』という冊子をまとめました。学校や子ども文化センターといった行政施設などに置かれています。できるだけ子供を持つ親御さんや学校関係者などの目に触れるようにしたかったからです。私にも小学生の子供がおりますので、他人事ではございません。

内容としては、「子ども安全度チェック」というものがありまして、印を記入するようになっています。ご家族で記入して、点数を付けてみてください。お子さんが犯罪に巻き込まれやすいのかそうでないのか、一つの目安にしていただいて、防犯対策をしっかり取ってほしいと思います。

それから、子供さんをいかにして犯罪から遠ざけるか、というアドバイスも掲載しています。犯罪に巻き込まれないための対策などですね。
この冊子に基づいて、子供や学校関係者に対してアドバイスを行ったりしています。具体的には、幼稚園児や小学校低学年向け。町内会や自治会、PTAなどに出張して、セミナーや以前にもお話しした防犯スポーツ教室などの依頼に応じています。

冊子は無料でお配りしています。セミナーを交えて冊子を活用していただけると非常に嬉しく思います。

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[コラム著者]矢野克己
矢野克己
一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。

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