意外と多い手抜き工事

劣化した外壁

皆さんは外壁塗装の手抜き工事というとどういうイメージをお持ちになりますか? 手を抜いて塗装をするのかなあということは何となく感じますよね。しかしプロの塗装職人が手を抜いても見た目では判別つきません。だから困ったものなのですが。

例えば塗料を塗る回数。一般的には下塗り・中塗り・上塗りと3回塗りですよね。同じ箇所を3度塗る訳ですが、塗る回数を減らせば工事が早く終わります。
「そんなことがあるんですか!?」
皆さんにお話しすると驚かれるのですが、結構あるのです。例えば職人さんが次のように言っていたら注意してください。
「ここはピン仕上げな。」
これは1回しか塗らないという隠語です。耳にしたら注意しましょう。

また塗料は水やシリコンで薄めて使用するのですが(これを希釈といいます)、薄める量を規定以上にすることもあります。実は塗料は販売しているメーカーが「この塗料で塗る面積は○○㎡ですよ」というように規定があるのです。これを無視したらどうなるでしょうか。つまり塗料一缶で塗るべき量を増やしてしまうのです。こうなると材料費が減るので利益が増えます。当然本来必要な塗料より少ない量となるので耐用年数が落ちるのですが。

塗装直後は問題がなくても・・・

こういった手抜き工事の結果は数年後にわかります。塗装面が剥げたり、表面が気泡のように膨れます。実際に経験があるのではないかと推測します。私たちの元へたくさんの方から相談されます。では手抜き工事をしない施工店を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか?

その答えの一つが「見積もり」です。塗装工事をするにあたり施工店から見積もりが掲示されます。この見積もりのとある点にちょっと注目するだけで手抜き工事を回避する可能性がぐ〜〜んとアップします。魔法のようですよね? ではそのポイントはどこになるのでしょうか。その点をこれから解説します。

「見積もりの根拠がわからない」「見積もりの診断をして欲しい」という場合、
市民住まい向上委員会へご連絡ください。
市民住まい向上委員会では年間5,000人以上の方の相談を受けています。