子供の防犯には“繰り返し”が大切!

突然の出来事に泣き出してしまう子も…

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<前回の続きです!>

今回行った「子供の防犯スポーツプロジェクト」では何も持たずに走るだけでしたが、今後はランドセルを背負った状態で逃げてもらったり、防犯ベルのピンを抜いて走ってもらったり、色々な企画を考えています。なかなかこういったことを練習する場がないと思うので、このイベントを良いきっかけにしてもらえれば、と思います。家の中ではできないでしょうから。市民住まい向上委員会のスタッフが後ろから驚かすと、声が出なくなってしまったり、泣き出してしまう子もいました。練習しておくことが大切ですね。

すぐに家庭でもできる防犯対策として、“いかのおすし”の変更バージョンをご紹介しておきます。“の”の意味は「知らない人の車には乗らない」でしたが、より安全性を高めるには「知らない人の車には近づかない」こと。そして、知らない人とは最初から「話をしない」ことです。「ボク、ちょっといい?」と呼ばれて車に近づいただけで引っ張り込まれたりしますので。車に乗った人が話しかけてきた時、自分一人しかいない場合は無視した方が良いと思います。そしてすぐに逃げることです。

親御さんにも知識を蓄えていただけるように、市民住まい向上委員会では『バスター矢野の子ども防犯マニュアル』という小冊子を配布しています。ご家族でご覧になって、防犯意識をチェックしていただきたいと思いますので、ホームページからお問い合わせください。

小さいお子さんには反復して教えてあげないと、いざという時別のことに気を取られたりします。繰り返し親御さんが言い聞かせていく以外に近道はありません。子供達は飽きっぽいので、私達も子供達に「つまんない」と言われないように頑張ります!

☆☆バスター矢野のワンポイントアドバイス☆☆

最近はラジオ番組の効果でしょうか、市民住まい向上委員会が開催しているセミナーに対する申し込みのメールが増えてきました。若い方からの問い合わせも増加中です。どうやらインターネットで市民住まい向上委員会のホームページを見て、納得した上で相談に来られる方も増えているようです。従来通り、新築の流通ももちろんありますが、最近の若い方達は中古の物件を買って、リフォームして住む方も増えているんですね。買ってすぐに手直しをしなければならないので、相談が多くなっているのです。先立つものがない若い人でも、長く住めるように家を保ちたいという希望があることに変わりはありません。

若い人はだいたいフラット35でローンを組まれるので、35年間、家を持たせるにはどうしたらいいかと問われます。外見だけ見てきれいだからとか、駅に近いからいいかな、という理由で買われる人もいるのですが、慎重派の人が私に見に来てくれないかと依頼してきたので、実際に見に行ったこともあります。この時は、まだ家を持っていない人の依頼で行ったわけです(笑)。

35年持たなければならないとなると、基礎や構造体まで私達はチェックしなければなりません。耐震構造だけ見ても不十分ですから。この相談を受けた当時はまだ若かったので、業界のことをよく知らず、やる気満々でレーザーレベルという傾きなどを見る機械を持っていったり、打診棒やスケールを持っていったりして、詳細に調べました。それで床が3mm傾いている、基礎にクラックが入っている、という具合にやっていたら、不動産屋さんに「そんなことしたら家が売れなくなるだろ!」と怒られました(笑)。それ以来、家を買う人に鍵を借りてもらって、こっそり行くようにしました。

こういった相談では様々な制約もありますが、住宅のことであれば何でもお気軽にご相談していただければと思います。

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[コラム著者]矢野克己
矢野克己
一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。

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