漆喰塗料で楽しむDIY塗装

簡単に施工できて多機能な“漆喰塗料”

梅雨の季節が近づいてくると、家の状態に敏感な人は湿気や結露が気になり始めると思います。特に湿気は目に見えないものなので厄介です。例えば朝起きて片付けた布団を毎日壁際に積んでおくと、いつのまにか壁紙にカビが生えてしまったりします。布団に残留している湿気がカビを発生させるのです。

今回は、梅雨の季節に備えてお勧めしたい内装用の漆喰塗料をご紹介します。
漆喰とは、日本では伝統的に用いられてきた自然素材です。独特の風合いと質感があり、防カビ性や吸放湿性など、多くの優れた機能を備えています。しかし、高度な左官技術がないと施工が難しい塗材でもあります。漆喰塗料は漆喰の弱点を克服し、扱いやすくなった「塗料化した漆喰」なのです。
家の内部というのは元々湿気がこもりやすいものです。しかし、内装を漆喰塗料で塗っておけば、湿気や結露を抑えることができるようになります。壁全体ではなく、一面だけでもかまいません。漆喰塗料はお子さんが触っても問題ありませんので、DIY感覚で連休中に家族で塗ってみるのも楽しいでしょう。

漆喰塗料としては、関西ペイントが販売しているアレスシックイがお勧めです。漆喰本来の風合いを損なうことなく、刷毛やローラー、スプレーによって簡単に施工できます。
さらに、アレスシックイには優れた機能が数多く備わっています。

  • タバコやペット、生ゴミなどの生活臭を吸着浄化する消臭機能
  • カビや細菌を抑制する抗菌・抗ウイルス機能
  • 揮発性有機化合物(VOC)を吸着無害化、トルエン・キシレン等を吸着除去
  • 漆喰の主成分である消石灰は不燃性のため、防火認定材料に適合
  • 消石灰には湿気を吸湿・放湿する機能があるので、結露も抑制する
  • 二酸化炭素を吸収・除去する機能がある

ホルムアルデヒド放散等級ではF☆☆☆☆の認定を受けていますので、極めて安全性の高い塗料だと言えるでしょう。また、アレスシックイにはVOCが一切使われていません。主成分である消石灰には自硬性があり、強固な被膜を形成することができるので、造膜助剤等が必要ないのです。

嬉しい副産物としては、アレスシックイの光拡散効果があります。アレスシックイには光を乱反射する性質があるので、部屋の中を明るくする効果があるのです。
コストに関しても、アレスシックイは実際の漆喰より低コストで施工することができます。梅雨が本格的に始まる前に、家族みんなで塗装に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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[コラム著者]矢野克己
矢野克己
一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。

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