失敗しないDIYリフォームの実行法

事前によく調べれば失敗しません!

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「子供と一緒に日曜大工にはまっています。正しい知識がない場合は家をいじらない方が良いということですが、素人の私達でもできることはあるのでしょうか」という問い合わせをいただきました。

まず、ウッドデッキなどは自分で塗っても大丈夫です。例えば斉藤さんのお宅のベランダのウッドデッキはセランガンバツ材という優れた材質でした。本来は塗る必要がないのですが、長期間放っておくと白っぽくなるので、美観を保つためには着色してあげた方が良いでしょう。3~4年に一度塗り替えれば大丈夫です。

注意していただきたいのは、ウッドデッキには表面で固まるタイプの塗料を塗らないことです。このタイプの塗料を塗ると木が呼吸できなくなり、後に剥がれてしまいます。ウッドデッキは中に染み込んで固まる塗料、染色系の塗料で塗装しましょう。間違ったものを塗ると余計な手間暇がかかるので、事前に調べたり人に聞いたりしておくことです。

逆に、屋根の塗装をDIYするのはお勧めしません。屋根の塗料は定着させるのが難しく、プロが塗っても剥がれる場合があるからです。一般の方が挑戦するのであれば、面積が小さい所で試すべきです。屋根は高所で危険でもありますので、基本的にはプロに頼んだ方が無難です。

室内の壁のリフォームなどはチャレンジしてみても良いでしょう。壁紙をポイントごとに貼り替えたりするのも面白いと思います。斉藤さんのお宅はかなり結露が出ていましたので、子供さんと一緒に珪藻土を塗るのもお勧めです。珪藻土は自然素材で、子供さんが触っても大丈夫なものがあります。壁紙の上からでも塗れるものもありますし、コテムラを付けることも簡単にできます。親子で手形を付けて、記念に日付を入れる方もいます。犬猫にとっても自然素材なので安心です。吸保湿作用もあるので、部屋の湿気を一定に保ったり、化学物質を吸い込んでくれます。ご家族みんなでリフォームに取り組めば、家族の話題にもなると思います。

この他にも市民住まい向上委員会のホームページにはご自分でできることをまとめてありますので、そちらもご覧になっていただきたいと思います。DIYを行う前に、一度専門家のアドバイスをもらっておくと安心です。もちろん市民住まい向上委員会でも相談を受け付けています。

☆☆バスター矢野のワンポイントアドバイス☆☆

ご自分でリフォームを行う際は、途中で投げ出してはいけません。ご自分で可能な範囲だけ行うようにしましょう。珪素土を塗る際も、デザインなどを考えて範囲を限って行うことです。必ずしも壁全体をいじらなくても、かっこよく仕上げることができるはずです。

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[コラム著者]矢野克己
矢野克己
一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。

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