「縁の下の力持ち」準防水切

グッドデザイン賞に選ばれた水切り

「縁の下の力持ち」という言葉がありますが、水切りも目立たないところで住宅を劣化から守ることに貢献している部材です。
水切りの中にはグッドデザイン賞を受賞したものもあります。グッドデザイン賞とは、建築、製品、ソフトウェア、システム、サービスなどに贈られるデザイン賞のこと。

ただし、グッドデザイン賞は通常の賞とは異なり、単純にデザインの優劣を競うのではなく、私たち一人一人が豊かに生きられる社会を目指し、次なる「創造」につなげていくための賞という位置付けになっています。

城東テクノ株式会社の「Jotoしろあり保証制度」がグッドデザイン・ベスト100に選ばれたのは2015年のこと。審査委員は同保証制度が「Jotoキソパッキング工法(基礎全周換気工法)」というハードウェア要素だけでなく補修費用の補償制度とのサービス要素を融合させ、しかもそのシステムを常に更新していることなどを高く評価しているのですが、この「キソパッキング工法」で使われる「指定3部材」に「Joto防鼠付水切り」が含まれていたのです。

この「防鼠付水切り」は基礎を化粧モルタルで仕上げる際に定木(じょうぎ)の代わりになるので、モルタルが床下の換気孔部分に塗り込まれるのを防止できます。このため床下換気や壁体通気をサポートすることができる製品になっています。

「準防」の水切りとは

水切り製品の中には「準防水切」に分類されているものがあり、先の「防鼠付水切り」もその1つです。「準防水切」という字面から防水性能のことを指していると勘違いしてしまいそうですが、ここで言う「準防」は「準防火地域」のことを指します。

準防火地域とは都市計画で指定される地域で、火災を防止するために比較的厳しい建築制限が設けられています。
「防鼠付水切り」は床下に取り付けられる水切りですが、「建設省告示1369号 特定防火設備の構造方法を定める件 第1の7号」の条件を満たすものとして「準防火地域対応」の製品とされています。

準防火地域で延焼の恐れのある部分(敷地境界線・道路中心線から3m以内)に該当する床下換気孔には、先述の告示規定で示されている防火覆いとして鋼板製もしくはアルミ製のフルフェイス型(ここでは防鼠付水切り)を使用することで防火措置対応が図られています。

(参考:城東テクノ株式会社サイトアットホーム「不動産用語集」サイト

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[コラム著者]矢野克己
矢野克己
一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。

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